紺紙に金泥で書写した法華経全8巻中の第6巻で、表紙には宝相華の間に6人の音楽を奏でる菩薩と舞踏する菩薩を描き、見返しには釈迦の説法と経の内容を図示している。校正した僧侶が「龍興寺長講律臨壇明津大徳匡轍校勘」の奥書で分かり、中国元時代の力強さに通じる書風と合わせて、大陸伝来の経典(写経)であることが推定される。 もとの本堂だった別当坊を修理したおり、壁の中から現れたという伝承がある。